11月

22

突然の電話

いなくなった社長から突然電話がかかってきました。

「うわ!今、どこに居るんですか?」

「言えるわけないじゃん」

「そりゃそうだし、すいません、私も聞きたくないんで」

しばしの沈黙の後

「俺の家、どうなった?なんかいろいろ来ただろ?」

と聞かれたので

「知りません。私、近所に居ないんで」

と返事をしました。

そのまま電話を切ってしまおうかと思ったのですが、あちらから

「悪かったな、元気でいろよ」

と一言あって、電話が切れました。

しまった、もっと優しい言葉をかけてあげればよかったと思ってすぐに電話をかけなおそうとしましたが、よく考えてやめました。

なぜ今頃と思ったし、私も彼らが元気でいるかを確かめればよかったと思ったりもしましたが、やっぱりかけなおすのはやめました。

また必要あればかかってくると思ったし、このまま私がこの電話を持ち続けていればきっと、またかかってくると思うので・・・。

お世話になった人だし、嫌いになったわけではないし。

でも、どこかに許せない想いの私もいることは確かです。

彼が、私に電話をしてきたのは私の安否を気遣うとともに、自分の家がどうなったのかを確かめたかったというのもあると思います。

せっかく建てた自分の家です。気にならないはずはありません。

今思うと、事務所を自宅に移したときからせっかく新築した家にいろいろな事務機器を持ち込むのはいやだと思いますが、仕方がなかったのでしょう。

せっかく新築した家が他人の手に渡るのは嫌だったでしょう。

電話でもっとやさしくしてあげればよかったと、後悔しました・・・。


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