4月

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事務所移転に伴い

ある日思いつき男の社長が「事務所を引っ越すぞ」といい始めました。うそ~、ここでいいじゃない。

とめんどくさがりの私はそう思いました。駅前商店街から1本外れてはいるものの、幹線沿いで好立地。

その割りに家賃も安いじゃないですか。何を求めてどこへ行こうというのですか。「大家が家賃を上げると言ってきた。

ここの家賃は周りに比べて安いということに気がついてしまったらしい。

これ以上家賃を払うのはバカらしいから自宅を改装して事務所にする。えー、どんな理由なんでしょうか。

今までも様々なエピソードがあったそうですが、今回のこれは得意中の得意、

日常茶飯事的な発言&行動だと先輩社員が教えてくれました。

それにしても急だし、いつごろまでに引っ越せば良いというのでしょうか。

期日は1ヵ月後。聞けばもう大家さんに退去を告げたのだとか。

通常、賃貸借契約は1ヶ月以上前に貸主に退去する旨伝えることになっています。

これは物件によるし、契約書の通りとなるのですが。

まあ、今回のうちの場合は、気の短い社長が大家さんから家賃の値上げを告げられて頭に来たんだろうと思っていました。

けれど、この一件、そんなに甘いものではなく、もっと深い根があったのです。

実際は家賃の値上げが直接の理由だったようですが、本当はもう1円だって家賃を払いたくないくらい、会社の経営状態は悪かったのです。

その頃の私にはそんなことには気がつかず引越しや、並行する業務に追われて毎日が忙しく過ぎていきました。

最後の日、何もなくなった事務所をきれいに掃除してみんなで感謝をして鍵を返したのでした。


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